ホテルの門を出たところで、いきなりガイドを申し出るおやじにつきまとわれる。このおやじ、要らないってのにかなりしつこい。普通オートリキシャー(3輪タクシー)の運ちゃんでも要らないと言えばすぐにあきらめてくれるのだが、無視しても無視してもついてくる。500mくらい歩いたところで怒鳴ったらようやく去って行った。しかし、まいてやろうと思ってろくろく地図も見ないで進んでいたために気がつくと我々はいきなりオールドデリーのまん中に突っ込んでいた。牛だ!うんこだ!渋滞だ!
さて、どうしてくれよう…。
しつこいガイドおやじから解放されたと思ったら、道はなんだかとても猥雑な感じになっていた。観光地というよりはここは生活の場だ。道のまん中でくつろぐ牛たち、行き交う馬車、道ばたで寝そべる人、リキシャーの渋滞…。途方に暮れながらも直感的にこっちだと思う方向に歩いていると、めちゃくちゃな張り方の電線の向こうに大きなモスクが現れた。よし、当面あれを目指してやろう。
門をくぐって階段を登る。ふりかえると先ほどまで渦中にいた人混みが見える。お香を売っている隣で山のような椅子が売っていたり乞食が物乞いをしていたり。なにもかもごちゃごちゃだ。
ジャマーマスジットはオールドデリー地区のまん中に建つ大モスクだ。場内は土足厳禁。入り口で靴を預けて中へ入る。モスクは教会やお寺と違ってなんだか憩いの場のようだ。日陰でのんびりとくつろぐ人たちが多い。しばし喧噪を離れて我々ものんびりすることにする。
お掃除おじさんを発見。ところ変われば品変わる。どうやらほうきは振り回すものらしい
インドは中国と違って商売をやる気はあるようだ。しかし、よく持ち場を離れる!靴預かりおじさんがどこかに行ってしまい10分ほど待ちぼうけをくってしまった。まぁ、靴は鍵のかかる部屋に厳重に保管されていたのだけれど…。おじさん、頼むよ。
ジャマーマスジット前の露店でレーズンビスケットを買おうと思って近付いたらレーズンが全部プ〜ンと飛んでいった。一気に買う気をなくす。
ジャマー・マスジットまで来ればデリー城(ラール・キラー)はもう目の前だ。そろそろ人混みにも疲れてきた。早く中へ入ろう。
デリー城には色々な呼び名がある。インド名は「ラールキラー」、英語名は「レッドフォート」だ。
中に入ると西洋人、日本人、韓国人、様々な人種の観光客を目にする。ジャマーマスジットは地元の人ばかりだったので、ようやく観光地らしい観光地にたどり着いた気がする。
このあたりのお城はみんな赤砂岩でできているようだ。柱から壁まですべて赤い。英語でレッド・フォートというのもうなづける。デザインもエキゾチックで日本の城とはだいぶ趣が異なる。
王様のくつろいだであろう居間から裏を望むと日曜市場が立っていた。 雨期のため地面がどろどろでたいへんそう。ふとたたずんでいるとスピーカーから何やらインドな音楽が聞こえてきた…。
チャンドニーチョウクはデリー城の前の繁華街。なんでもムガル帝国時代から繁華街なのだとか。バッグ、サリー、Tシャツなどなど日用品を中心に節操なく露店がならぶ。「サリーを作らないか?クルタを買わないか?」と物売りが声をかけてくる。